その26 信夫山の記念碑
信夫山には歴史を刻むたくさんの記念碑があります。今回はそれを紹介してみましょう。
例えば、吾妻山殉難記念碑(明治32年建立)。明治26年6月7日、吾妻山が噴火した際に観測調査に当たっていた三浦宗次郎技師・西山惣吉技師が巻き込まれ、亡くなったことの碑です。日本の火山噴火観測史上初の殉死だったそうです。
大島要三翁銅像(昭和12年建立)。東北本線鉄道工事をはじめとする大工事に功績があり、福島商工会議所初代会頭や衆議院議員も努めていた人物です。福島競馬場を招へいした人物としても有名で、競馬場を見下ろす角度で銅像が立っています。
養兎記念碑(昭和38年)。福島でウサギを飼育し、毛皮を生産した記念碑です。最盛期は100万枚に及ぶ毛皮を産出し、その後アンゴラウサギの飼育で年1万ポンドを生産。軍のコートに利用されたそうです。
佐藤善一郎翁胸像(昭和40年建立)。昭和32年県知事就任から、福島の発展に尽力された功績を称え、建立されました。
警察犬慰霊碑は、シェパードの像と共に、警察捜査に従事した功績がたたえられており、裏面には19頭の名前が彫られています。他にも、電気事業殉職者慰霊碑、方位標示石、石灯篭、信夫山公園の碑等、たくさんの碑が点在しています。
いろいろな歴史に触れることができるのも、信夫山の魅力の一つです。