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その8 信夫山は実は山ではない

前回に続き、これも驚きですが本当の話です。実は信夫山は、福島盆地が陥没した時、ぽつんと取り残された「残丘」あるいは「孤立丘」と呼ばれる地形だったのです。
信夫山の誕生は、1000万年前にさかのぼります。当時の東北地方は海底時代で、信夫山の地層はその時代に海底に堆積したものだそうです。その証拠に、信夫山東部では今でも木の葉や魚の化石が見られますね。500万年前あたりから、次第に東北地方の隆起が始まり、やがて吾妻連峰やあだたら連峰などができてきました。

また、その頃に信夫山の地下にはマグマが昇ってきて、周辺の地層は岩石のように固くなりました。
そこで起こった大事件。50万年前ごろ、なんと福島市の西部から国見まで連なる大断層が出現し、「福島盆地」といわれる地域が大陥没を始めたのです。そのとき固くなっていた信夫山のところが取り残されて、盆地の中にぽつんと取り残されたという訳ですね。納得!
面白い話があります。福島市三河南町に「コラッセふくしま」を建てる際、ボーリング調査を行いました。地下120㍍でようやく岩盤に突き当たったのだそうです。ということは、275㍍の信夫山は、腰まで土砂に埋まった山で、本当は395㍍もあったことになります。びっくり!
信夫山は謎が深いですね。