福島市の中心部にある信夫山の情報サイト

羽黒神社

信夫山のシンボルとして羽黒山の頂上にある。
以前は木造の大社殿で、三方に見事な彫刻があったが、昭和51年に惜しくも焼失してしまった。
信夫三山暁参りで羽黒神社に奉納される大わらじは、長さ12m重さ2tもある。
300年の歴史を誇る暁参りに由来するもので、健脚・縁結びにご利益があるとされ市民に愛されている。

烏ヶ崎

信夫山随一の眺望を誇る絶景ポイント。
東の阿武隈山系から福島市街地、安達太良連峰と吾妻連峰、さらに奥羽山系の遥か北の蔵王連峰までの大パノラマが広がります。
いにしえの山伏の修験場のひとつで、大岩が集まり険しい絶壁になっている。

第一展望台

デートスポットでもある第一展望台は、福島市の中心市街地をぐるりと一望できます。
さらに道を上がると薬王寺と峯の薬師堂に至り、羽黒神社旧参道に繋がっています。
近代的なトイレが完備されているのも魅力。

第二展望台

休憩・昼食のポイントとなる第二展望台は東屋があり福島競馬場を眼下に見下ろすことができる。
また、平成7年に完成した子ども広場には巨大な石のモニュメントの巨石公園がある。

第三展望デッキ

信夫山一周道路北側の立石山近くにある展望デッキ。
福島市の北西を中心に吾妻連峰から北部の市街地一帯と飯坂方面を眺めることができるほか、轟音とともに走り去る東北新幹線を眺めることができる。
冬期間は通行禁止となるので注意。

薬師の峯展望デッキ

第一展望台の反対側にある福島市北部の眺望が広がる展望デッキ。
山伏の修験路のひとつと云われ、東の熊野山・羽黒山から、ここ薬師の峯を超え西の羽山に至る要路だったと云います。

No.1

その1 信夫山と皇居は同じ大きさ!?

今週から始まる「わらじいと行く信夫山散歩」。約一年をかけて、信夫山のあらゆる情報を発信していきます。信夫山のことなら何でも知っている、私「わらじい」の話を期待してください。
まず、信夫山を知るには、地理を勉強しましょう。大きさは一周約7㌔㍍。これはなんと皇居と同じ大きさ。びっくりですね! そして、東西の長さは2・4㌔㍍。大わらじが奉(まつ)られている羽黒山を中心に、西に鴉(からす)が崎がある「羽山」、東に熊野山の「信夫三山」があります。最高地点は羽山の275㍍。ほぼ中央を信夫山トンネルが貫いています。
信夫山は、周囲を街に囲まれた里山です。これは全国でもとても珍しい「孤立丘」といわれる地形。そのため、東西南北から眺めることができ、見る地点によって、全く違った形の山になる不思議な存在なのです。
ですから、信夫山には360度の展望があります。例えば、西の鴉が崎からは、雄大な吾妻連峰・あだたら連峰と福島西部一帯が、東の第二展望台からは、福島競馬場が眼下に見下ろせ、阿武隈川の悠久の流れが見渡せます。他に7箇所の展望ポイントがあり、それぞれから福島の美しい景色を楽しむことができます。
さあ、これから毎週、わらじいと一緒に、信夫山の魅力を再発見していきましょう!

その2 湖伝説と伏し拝みの謎

あなたは「昔々、福島盆地は大きな湖で、そこにぽっかりと信夫山が浮かんでいた」という話を聞いたことがあるでしょうか?
福島市の南に、旧4号国道から4号バイパスに繋(つな)がる、急坂(伏し拝み坂)があります。地名の由来は「その湖に浮かぶ信夫山を、はるかに伏し拝んだ」という説からきているのだそう。
その話の証拠に、伏し拝み神社には「舟繋ぎの石」があり、一方、信夫山墓地の中ほどにも、「舟繋ぎの松跡」があるのですよ。
さらに、土湯口の「舟引沢」や、佐原の土船にも「舟繋ぎ石」があり、梁川の舟生にもそれがあって、そして全てを結ぶ水平線に、ぽっかりと信夫山が浮かぶことになる、といった伝説もあります。おもしろいですね。
しかも、その湖には邪悪なオロチが住んでいて、周辺の人を苦しめていたというのです。そこで住民は、蝦夷征伐にきたヤマトタケルノミコトに頼み込んで、オロチを退治してもらいました。 オロチは、阿武隈急行線の兜岩駅の先にある「猿っ跳ね岩」を割って海に逃れたため、そこから湖の水がどっと海に流れ出し、豊かな信達平野ができあがったのだそうです。
来週は私「わらじい」についてお話ししていきたいと思います。

その3 健脚と縁結びの「わらじい」

では、ここで改めて「わらじい」を紹介しましょう。信夫山の観光キャラクターとして登場した、かわいらしい仙人「わらじい」は、信夫山に奉納された大わらじから生まれ、年齢は300歳以上。元は羽黒大権現の仁王門の番人で、体はワラでできているそう。
なにしろ性格がよく、足の悪い人や恋人同士を見ると放っておけません。「わらじから生まれたから、足腰の壮健にはご利益抜群じゃ」と本人が保証。一方、縁結びも「二人で羽黒神社に参拝すれば、たちまち良縁が結ばれるはずじゃ」と公言しています。
わらじいの着ぐるみもあちこちで活躍。本物の奉納大わらじのワラが入った、かわいらしいお守りも販売しているのでぜひ手に入れて。わらじいを、あなたも応援してくださいね。

※ わらじいが勧める信夫山の4コース
ここでわらじいが、女性でも楽しく登れるコースをお薦め。まず、「信夫山大わらじのルーツを訪ねる旅」。旧参道は江戸時代の雰囲気を色濃く残す道です。その他、「鴉(からす)が崎と山伏の路」 「信夫山48石探索の路」「上級者信夫山トレッキング」などのコースも。(問い合わせは、信夫山ガイドセンターまで。)